ジュエリーとアクセサリーの違いとは?刻印の見方や宝石の種類も紹介
私たちが身につける装飾品にはジュエリーやアクセサリーがありますが、それぞれにどのような違いがあるのでしょうか。
どちらもイメージするものは近いかもしれませんが、似ているようで異なるものです。この記事では、ジュエリーとアクセサリーの違いを紹介します。
どちらもイメージするものは近いかもしれませんが、似ているようで異なるものです。この記事では、ジュエリーとアクセサリーの違いを紹介します。
ジュエリーとアクセサリーの違い
ジュエリーとアクセサリーは定義が異なります。ここでは、それぞれの違いを解説します。
ジュエリーとは
ジュエリーとは、貴金属や天然宝石を加工した装身具のことです。
貴金属とは、金・銀・プラチナなどの元素や合金のことで、ジュエリーの主材料として使用されます。
また、パラジウム・ロジウム・ルテニウム・オスミウム・イリジウムも貴金属で、これらは強度を高めるために主材料となる金属に混ぜて使われる場合が多いです。
宝石とは宝石物質やこれを加工したもので、代表的なものだとダイヤモンド・ルビー・エメラルドなどがあります。
単に貴金属が含まれているだけではジュエリーとはいえません。
それぞれの貴金属には日本工業規格(JIS)によって最低含有量が決められており、基準を下回るとジュエリーとして認められなくなります。
例えば、金は37.5%、プラチナは85%以上の含有でジュエリーと認められます。
貴金属とは、金・銀・プラチナなどの元素や合金のことで、ジュエリーの主材料として使用されます。
また、パラジウム・ロジウム・ルテニウム・オスミウム・イリジウムも貴金属で、これらは強度を高めるために主材料となる金属に混ぜて使われる場合が多いです。
宝石とは宝石物質やこれを加工したもので、代表的なものだとダイヤモンド・ルビー・エメラルドなどがあります。
単に貴金属が含まれているだけではジュエリーとはいえません。
それぞれの貴金属には日本工業規格(JIS)によって最低含有量が決められており、基準を下回るとジュエリーとして認められなくなります。
例えば、金は37.5%、プラチナは85%以上の含有でジュエリーと認められます。
アクセサリーとは
アクセサリーとは、身につける装身具全般のことです。例えば、以下のような装身具もアクセサリーと呼ばれます。
アクセサリーとネックレスの違いは、素材に決まりがないことです。ガラスや合金などで作られたり、ビーズや革で作られた装身具もアクセサリーとなります。
- ネックレス
- リング
- ブレスレット
- 腕時計
- ピアス
アクセサリーとネックレスの違いは、素材に決まりがないことです。ガラスや合金などで作られたり、ビーズや革で作られた装身具もアクセサリーとなります。
ジュエリーの刻印の見方
ジュエリーには、主に金属の種類を表わす記号や文字が刻印されています。ここでは、刻印される金属の種類と見方を解説します。
金の刻印
金が使われているジュエリーの刻印には、金の純度を表わすK(カラット)の頭文字に続いて他の金属との割合を示す数字が記載されています。
以下に例を紹介します。
他にも、刻印が1000分率で表記されている場合もあり、仮に750と表記されていれば金の含有は75%です。金のジュエリーと認められるのは、金の含有率が37.5%以上の場合となります。
ちなみに日本ではK18が多く流通していますが、これは金の純度は高いほど柔らかいため、他の金属が混じっている方が加工しやすいことが理由です。
また、色のついた金属を混ぜることで金に色身をもたせられるため、バリエーションを増やすこともできます。
以下に例を紹介します。
- K24:100%の純金
- K20:83.5%の金に他の金属が16.5%
- K18:75%の金に他の金属が25%
- K14:58.5%の金に他の金属が41.5%
- K10:42%の金に他の金属が58%
他にも、刻印が1000分率で表記されている場合もあり、仮に750と表記されていれば金の含有は75%です。金のジュエリーと認められるのは、金の含有率が37.5%以上の場合となります。
ちなみに日本ではK18が多く流通していますが、これは金の純度は高いほど柔らかいため、他の金属が混じっている方が加工しやすいことが理由です。
また、色のついた金属を混ぜることで金に色身をもたせられるため、バリエーションを増やすこともできます。
プラチナの刻印
プラチナが使われているジュエリーには、プラチナを意味する「Pt」や「PT」、アメリカでは「PLAT」などが刻印されています。
金のようなカラット表記はなく、1000分率で表記を行うのが一般的です。以下に例を紹介します。
そのため、2012年より前に作られたプラチナジュエリーの場合は刻印にPt1000と記載されている場合もあります。
ちなみに、日本ではPT850未満はプラチナジュエリーとして認められていませんが、国際基準でPt950未満はプラチナジュエリーとして認められません。
海外ブランドのプラチナジュエリーの多くがPt950以上であるのも規格が理由の一つです。
しかし、プラチナは純度が高いほど変形しやすく傷がつきやすい弱点もあるため、数値が高いほどジュエリーに向いているとは限りません。
金のようなカラット表記はなく、1000分率で表記を行うのが一般的です。以下に例を紹介します。
- Pt999:ほぼ100%のプラチナ
- Pt900:90%のプラチナに他の金属が10%
- Pt850:85%のプラチナに他の金属が15%
そのため、2012年より前に作られたプラチナジュエリーの場合は刻印にPt1000と記載されている場合もあります。
ちなみに、日本ではPT850未満はプラチナジュエリーとして認められていませんが、国際基準でPt950未満はプラチナジュエリーとして認められません。
海外ブランドのプラチナジュエリーの多くがPt950以上であるのも規格が理由の一つです。
しかし、プラチナは純度が高いほど変形しやすく傷がつきやすい弱点もあるため、数値が高いほどジュエリーに向いているとは限りません。
銀の刻印
銀が使われているジュエリーの刻印には、銀を意味する「SILVER」や「STERLING」、「SV」などがあります。
プラチナと同様にカラットの刻印はなく、1000分率で表記を行うのが一般的です。以下に例を紹介します。
銀ジュエリーではSV925が多く出回っていますが、純銀は柔らかい特徴があるため作る工程が多く、他の金属を混ぜ合わせて品質を保ちながら量産できるためです。
また、刻印されている文字が「SILVER G」「SILVER F」の場合は銀の純度ではなく、銀メッキや銀張りを施したものであるため銀ジュエリーではありません。
プラチナと同様にカラットの刻印はなく、1000分率で表記を行うのが一般的です。以下に例を紹介します。
- SV999:ほぼ100%の銀
- SV925:92.5%の銀に他の金属が7.5%
- SV850:85%の銀に他の金属が15%
銀ジュエリーではSV925が多く出回っていますが、純銀は柔らかい特徴があるため作る工程が多く、他の金属を混ぜ合わせて品質を保ちながら量産できるためです。
また、刻印されている文字が「SILVER G」「SILVER F」の場合は銀の純度ではなく、銀メッキや銀張りを施したものであるため銀ジュエリーではありません。
宝石について
ジュエリーは、貴金属に留まっている宝石に関する内容が刻印されている場合もあります。
宝石は石の重さによって希少性や価格が大きく左右されるため、重さの証明として刻印されるケースが多いです。
宝石の重さはct(カラット)が用いられますが、金の純度を示すK(カラット)とは異なるため注意しましょう。
例えば、以下のように宝石の頭文字とカラットが刻印されます。
宝石は石の重さによって希少性や価格が大きく左右されるため、重さの証明として刻印されるケースが多いです。
宝石の重さはct(カラット)が用いられますが、金の純度を示すK(カラット)とは異なるため注意しましょう。
例えば、以下のように宝石の頭文字とカラットが刻印されます。
- D1.00:ダイヤモンドが1カラット
- R0.50:ルビーが0.5カラット
第三者機関の検査合格を表すもの
日本国内では、ジュエリーに百貨店の検査合格が刻印されている場合もあります。これらは安心してジュエリーが購入できるように品質を保証するためのものです。
また、造幣局では公的な第三者として貴金属製品の製造や販売をしている事業者からの依頼に応じて、品位試験を行って合格したものは「ホールマーク」を刻印する場合もあります。
任意制度となるためマークの製品がない場合もありますが、ホールマークがついている方が信頼性は高いといえるでしょう。
また、造幣局では公的な第三者として貴金属製品の製造や販売をしている事業者からの依頼に応じて、品位試験を行って合格したものは「ホールマーク」を刻印する場合もあります。
任意制度となるためマークの製品がない場合もありますが、ホールマークがついている方が信頼性は高いといえるでしょう。
ジュエリーに使用される宝石の種類
ジュエリーに使用される宝石には、さまざまな種類があります。ここでは、代表的な宝石を紹介します。
ダイヤモンド
ダイヤモンドは単一の原子から成り、約99.95%の炭素からできている宝石です。地下100マイル(約161km)の深いところで莫大な高温と高圧が加えられることで生成します。
ダイヤモンドは数ある宝石の中でも高い人気があり、宝石に必要な美しさや希少性、硬さなどをすべて兼ねそろえている宝石の王様です。
品質は、重量・色・カット・透明度の四つの要素で評価されています。
婚約指輪や結婚指輪に使われることも多く、無色透明の澄んだ輝きが魅力的です。しかし、実際には不純物が混ざることで色がついたカラーダイヤモンドも存在します。
ダイヤモンドは数ある宝石の中でも高い人気があり、宝石に必要な美しさや希少性、硬さなどをすべて兼ねそろえている宝石の王様です。
品質は、重量・色・カット・透明度の四つの要素で評価されています。
婚約指輪や結婚指輪に使われることも多く、無色透明の澄んだ輝きが魅力的です。しかし、実際には不純物が混ざることで色がついたカラーダイヤモンドも存在します。
ルビー
ルビーは酸化アルミニウムの結晶からできている鉱物で、ダイヤモンドに次いで硬いとされています。
紅玉とも呼ばれているように赤い色をしているのが特徴で、サイズが大きなものほど希少性も高いです。
美しい色合いに加えて硬さもあるため、傷がつきにくく指輪やネックレスなどのジュエリーに使用される場合が多くあります。
ルビーの産地として特に有名なのはミャンマーですが、最高級の品質といわれる「ピジョンブラッド」を名乗れるのはミャンマー産で基準を満たした色のルビーのみです。
紅玉とも呼ばれているように赤い色をしているのが特徴で、サイズが大きなものほど希少性も高いです。
美しい色合いに加えて硬さもあるため、傷がつきにくく指輪やネックレスなどのジュエリーに使用される場合が多くあります。
ルビーの産地として特に有名なのはミャンマーですが、最高級の品質といわれる「ピジョンブラッド」を名乗れるのはミャンマー産で基準を満たした色のルビーのみです。
サファイア
サファイアは酸化アルミニウムの結晶からできている鉱物で、ルビーとの違いは色のみです。そのため、ダイヤモンドに次いで硬い宝石であり、ルビーと同じような用途で使用されます。
青玉とも呼ばれているように深く透き通った青色が特徴で、中世のヨーロッパでは天空の宝石と呼ばれていました。
色の違いが生じるのは含有物が異なるためで、ルビーはクロム、サファイアは鉄やチタンなどが多く含まれています。
青玉とも呼ばれているように深く透き通った青色が特徴で、中世のヨーロッパでは天空の宝石と呼ばれていました。
色の違いが生じるのは含有物が異なるためで、ルビーはクロム、サファイアは鉄やチタンなどが多く含まれています。
エメラルド
エメラルドはベリルという鉱物で、含有されるクロムやバナジウムによってグリーンに発色しています。
ちなみに、アクアマリンやモルガナイト、レッドベリルなどは含有物が異なるだけで同じ種類の宝石です。
エメラルドは内部にキズのような内包物がある場合が多く、地中深くで結晶が生成されたときに生じるため天然の証とされています。
天然のエメラルドは内包物が多いため、樹脂やオイルに浸して処理を行うのが一般的です。
ちなみに、アクアマリンやモルガナイト、レッドベリルなどは含有物が異なるだけで同じ種類の宝石です。
エメラルドは内部にキズのような内包物がある場合が多く、地中深くで結晶が生成されたときに生じるため天然の証とされています。
天然のエメラルドは内包物が多いため、樹脂やオイルに浸して処理を行うのが一般的です。
真珠
真珠とは、二枚貝が生成する宝石のことです。
養殖真珠は珠状の核と外套膜組織を挿入して作るのに対し、天然真珠は何らかの原因で貝の内側に異物と外套膜が入り込むことで生成されます。
日本で生産されている真珠はあこや真珠が多いですが、世界には「白蝶真珠」や「黒蝶真珠」などさまざまな種類があります。
また、有機物の真珠は鉱物に比べると柔らかく繊細であるため、適切な管理が必要です。
養殖真珠は珠状の核と外套膜組織を挿入して作るのに対し、天然真珠は何らかの原因で貝の内側に異物と外套膜が入り込むことで生成されます。
日本で生産されている真珠はあこや真珠が多いですが、世界には「白蝶真珠」や「黒蝶真珠」などさまざまな種類があります。
また、有機物の真珠は鉱物に比べると柔らかく繊細であるため、適切な管理が必要です。
アレキサンドライト
アレキサンドライトは、ベリリウムとアルミニウムで組成されているクリソベリルの変種鉱物です。ダイヤモンドやルビーに続く硬さを持っており、扱いやすく指輪やネックレスなどにも使用されています。
アレキサンドライトは、光の加減で色味が異なるのが大きな特徴です。
自然光の下では青紫色に輝き、人工光の下ではワインレッドに輝くことから、「昼のエメラルド」「夜のルビー」と呼ばれることもあります。
アレキサンドライトは、光の加減で色味が異なるのが大きな特徴です。
自然光の下では青紫色に輝き、人工光の下ではワインレッドに輝くことから、「昼のエメラルド」「夜のルビー」と呼ばれることもあります。
ヒスイ
ヒスイは複数の鉱物が集まってできている宝石で、沈み込み帯と呼ばれる高圧低温の地質で生成されます。
一般的に深い緑色をしていますが、含有されている鉱物によって色が変わるのも特徴です。
また、親油性が高くジュエリーとして使用すると肌の油分と馴染むことで艶が出るため、身につける期間が長くなるほど美しくなります。
しかし、乾燥に弱い特徴もあるため、適切に管理しないと水分や油分が蒸発して石の透明度が減り、割れや欠けの原因となるケースもあるため注意しましょう。
一般的に深い緑色をしていますが、含有されている鉱物によって色が変わるのも特徴です。
また、親油性が高くジュエリーとして使用すると肌の油分と馴染むことで艶が出るため、身につける期間が長くなるほど美しくなります。
しかし、乾燥に弱い特徴もあるため、適切に管理しないと水分や油分が蒸発して石の透明度が減り、割れや欠けの原因となるケースもあるため注意しましょう。
まとめ
この記事では、ジュエリーとアクセサリーの違いをはじめ、刻印の見方や宝石の種類を紹介しました。
ジュエリーは条件を満たしている貴金属や天然宝石を加工した装身具であるのに対し、アクセサリーは素材に関係なく身につける装身具です。
ジュエリーにはさまざまな金属や宝石が使用されており、同じ素材でも品質によって価格や希少性は異なります。
また、素材によって最適なシーンや使い道は異なるため、目的に合うものを選びましょう。
カデンシア&コンシェルは、ジュエリーリフォームとオーダージュエリーの専門店です。
お手持ちの指輪など貴金属のアクセサリーの宝石を新しいデザインで留め替えするセミオーダーやオリジナルのデザインでのオーダーメイドを承ります。
そのほか、ジュエリーの修理までさまざまなご相談にお応えいたします。
お預かりしたお品物の加工については、熟練の職人がひとつひとつ的確な方法で仕上げて参ります。
また、加工の料金は分かりやすいメニュー表にて価格のご提示をいたしますので、お気軽にご相談くださいませ。
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経験豊富なアドバイザーとジュエリーデザイナーがお客様のお品物に最適な方法で、実例を交えて提案いたします。
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ジュエリーにはさまざまな金属や宝石が使用されており、同じ素材でも品質によって価格や希少性は異なります。
また、素材によって最適なシーンや使い道は異なるため、目的に合うものを選びましょう。
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