アクセサリーが変色する原因とは？回復させる方法とキレイに保つ予防法を紹介

ふと気が付いたときに、お気に入りのアクセサリーが変色していた！そのような方は多いのではないでしょうか。

この記事では、アクセサリーが変色する原因や元に戻す方法、きれいに保つための予防法を解説します。

アクセサリーの変色を元に戻して予防すれば、より長く身に着けられるようになるので参考にしてください。

特別何かしたわけではないのに、アクセサリーが変色してしまうことがあります。

そもそも、なぜアクセサリーが変色するのでしょうか。

原因を知れば対策や予防ができ、お気に入りのアクセサリーの寿命を延ばせます。

ここでは、アクセサリーが変色する原因を解説します。

大切なアクセサリーを長持ちさせるための参考にしてください。

アクセサリーが肌に直接触れると、皮脂や汗が付着します。

使用後に何も手入れをせずに汚れを放置すると、皮脂や汗が酸化して変色します。

肌から出る皮脂や汗に含まれる硫黄成分も、黄ばんだり汚れたりする原因です。

ほとんどのアクセサリーは肌に直接触れるため、汗や皮脂の汚れに注意しましょう。

特に、汗をかきやすい場所や季節は気を付けてください。

アクセサリーの素材によっては錆びや黒ずみが発生し、簡単には元に戻らないこともあります。

空気中に含まれる硫化物も、アクセサリーを変色させます。

特に、シルバーは硫化反応を起こし変色しやすい素材です。

汚れるようなことをしなくても、汗や皮脂、空気中の埃や汚れでアクセサリーは変色します。
 

香水や化粧品に含まれる化学物質も、アクセサリーが変色する原因の1つです。

化学物質の成分によっては、表面が溶解してしまう可能性があるため注意しましょう。

アクセサリーを変色させる化粧品は、ファンデーションやスキンケア商品、日焼け止めとさまざまです。

例えば、ピアスなどのアクセサリーであればヘアスプレー、ブレスレットにはハンドクリームが付着します。

マニキュアや除光液などもアクセサリーの変色原因になるため、使用する際には指輪を外しましょう。

また、ドライクリーニングで使用される塩素系有機溶剤や、家庭でも使う塩素系漂白剤は塩化の原因です。

塩化により変色したアクセサリーは、自分で元には戻せません。

化粧品に限らず、化学物質による変色には注意しましょう。
 

温泉や入浴剤に含まれる硫黄成分は、アクセサリーを変色させることがあります。

硫黄は温泉だけでなく、一部のたんぱく質や空気中にも含まれています。

長い時間空気にさらされていたり、皮脂や汗が付着して放置したりすると、硫化が起こり黒ずみの原因です。

硫化に弱いアクセサリーは、シルバーや銅が素材に含まれているものです。

ゴールドは影響を受けにくい素材ですが、割金にシルバーが使われていたり、銅を混ぜたピンクゴールドは注意しましょう。

温泉が原因でメッキが剥がれるケースもあります。

真珠やトパーズ、オパールも温泉や入浴剤で変色する可能性があるため事前に外しておきましょう。

手が濡れて指輪が外れやすい環境で、アクセサリーを紛失するリスクも軽減できます。

硫黄だけでなく、塩素系漂白剤や海水、プールなどに含まれる塩素にも注意しましょう。

仮に外し忘れてもすぐに変色するわけではないため、真水で洗い流して水気を拭き取りましょう。
 

アクセサリーが変色してしまった場合は、自分でお手入れし元に戻す方法がいくつかあります。

元に戻すには、変色の度合いや素材によって方法や手順が異なります。

日常的に使っているのか、長期間使わないのかによっても、お手入れの仕方が変わってくるため注意が必要です。

ここでは、アクセサリーの変色を元に戻す方法を紹介するので参考にしてください。

中性洗剤は、シルバーやゴールド、プラチナの変色を落とすのに有効です。
 
準備するもの

• アクセサリーが入る大きさの容器
• ぬるま湯か水
• 中性洗剤
• やわらかい布
• 化粧筆

 
手順

1. 40℃程度のぬるま湯に中性洗剤を溶かします（食器用・衣類用どちらでも）
2. アクセサリーを入れて5～10分程度つけ置き、汚れを浮かせてください
3. コスメブラシなど（毛のやわらかいもの）で優しく撫でます
4. きれいなぬるま湯でよくすすぎ、水気をやわらかい布で拭き取りましょう

 
中性洗剤でお手入れするときは、あしらわれている宝石の種類を確認しましょう。

宝石のなかには水や中性洗剤で色落ちやくすみを生じるものがあります。

固形石鹸は、溶け残った場合細かい部分に詰まる可能性があるため、液体を使用しましょう。
 

シルバーアクセサリーの変色には、重曹を使うお手入れが効果的です。
 
準備するもの

• アルミホイル
• 重曹
• 耐熱容器
• 熱湯
• やわらかい布

 
手順

1. 深めの耐熱容器にシワを付けたアルミホイルを敷く
2. 大さじ1杯程度の重曹を入れ、アクセサリーが十分ひたる程度のお湯を注ぐ
3. アクセサリーを入れて、お湯が冷めるまで5～10分ほど置きます
4. よくすすぎ、やわらかい布で水気をふき取りましょう

 
同様の手順で塩を使ってもお手入れできます。

塩を使う場合は、お湯100mlに対して塩30g程度の分量です。

表面にプリントやパーツが付いているアクセサリーは、破損の可能性があるため注意しましょう。

重曹は刺激が強いものではありませんが、敏感肌の方は肌荒れする可能性があるため、直接触れないでください。

熱湯による火傷にも注意しましょう。
 

酢に含まれている酢酸には、酸化してしまった金属から酸素を切り離す効果があります。

真鍮の変色を元に戻したいときにお酢はおすすめです。

割金が錆びていても効果が期待できるので試してみましょう。
 
準備するもの

• アルミホイル
• 酢
• 耐熱容器
• 熱湯
• やわらかい布

 
手順

1. 沸騰させたお湯に酢を入れてよく混ぜる（お湯1Lに対し酢100g程度）
2. アクセサリーを入れて5分程度置く
3. よくすすぎ、やわらかい布で水気を拭き取りましょう

 
丸めたアルミホイルを一緒に入れておくと、錆びが落ちやすくなります。

ゴールドやシルバーのアクセサリーには適した方法ですが、珊瑚や真珠のお手入れには向かないため注意してください。
 

超音波洗浄機は、水の中で超音波の振動が無数の気泡を発生させます。

の気泡が弾ける衝撃によって、ブラシや布では落とせないような細かい部分の汚れを粉砕して落とせます。

超音波洗浄機に中性洗剤を加えると、より汚れが落ちるためおすすめです。

家庭用の超音波洗浄機は4,000円前後で購入できるため、検討してみましょう。

しかし、家庭用の超音波洗浄機が向かない宝石がある点には注意が必要です。

宝石のなかには振動に弱いものがあり、ひびが入ったり割れてしまったりする可能性があります。

不明なときは、専門家に相談するほうが安心です。
 

アクセサリー専用の液体クリーナーが市販されています。

専用のクリーナーには、液体やクロス、スプレー、ペーストなどさまざまな種類があります。

シルバー用や銅専用など、汚れやアクセサリーの種類によって使い分けましょう。

細かな溝の黒ずみも、10秒ほど市販のクリーナーにつけるだけできれいにできます。

液体のクリーナーは、お手入れしにくいネックレスのチェーンや、細かい装飾のあるアクセサリーにおすすめです。

宝石が付いている場合は変色や溶解の可能性があるため、専用クリーナーに対応できるのか確認しましょう。

パールのように傷がつきやすいものは、専用のクロスで優しく拭いてください。
 

ここでは、日頃から使用するアクセサリーの変色を防ぐ方法を解説します。

お気に入りのアクセサリーを変色させないだけでなく、長くきれいに保つには日頃からの取り扱いが大切です。

シーン別に変色の予防法を紹介するので参考にしてください。
 

アクセサリーを普段から身に付けている人では、外さないケースが少なくありません。

しかし、身に付けたままお風呂や洗い物で水に触れ、水分が残ったままの状態では水垢ができてしまいます。

水分をよく拭き取ったつもりでも、肌との隙間に湿気が残っていることがほとんどです。

シャンプーの油分や洗剤などによって、アクセサリーが劣化する可能性もあります。

アクセサリーを変色させないためには、お風呂や洗い物をする際は外してください。

また、スポーツのように汗をかく場面でもアクセサリーを外して、万が一濡れてしまった場合にはすぐに拭き取りましょう。
 

アクセサリーを収納する際に一つ一つを分けていないのは、擦れたり、ぶつかったりして傷や変色の原因です。

空気にさらすと、空気中の水分や硫黄、亜硫酸ガスに反応して変色の原因になるため、アクセサリーは密封して収納しましょう。

空気に触れないよう、専用のアクセサリーケースに収納するのが理想です。

メッキの剥がれたアクセサリーは、素材によっては空気に触れるとより早く変色します。

アクセサリーケースの内側は、やわらかい素材のスエードなどで、アクセサリーに傷が付かないよう保管できるのが最適です。

旅行などでケースを持ち歩けないときは、密封できる袋に1つずつ保管してください。

きれいに収納されていれば何がどこにあるのかが一目でわかり、身支度の時間も短縮できます。
 

宝石は、日光に含まれる紫外線によって変質したり、色があせてしまったりする可能性があります。

アクセサリーを長時間、直射日光に当て続けないようにしましょう。

温度が高いと化学反応が早く進むため、高温多湿の環境での保管には向きません。

アクセサリーを保管する場所は、暖房器具の近くや乾燥している部屋も避けてください。

ジュエリーボックスなどを活用して直射日光を避け、部屋の温度が上がりにくい場所に保管すればアクセサリーの変色は防げます。

また、風が通らない場所は湿度も温度も上がりやすいため、風通しのよい空間を選びましょう。
 

アクセサリーは肌に直接触れるものなので、一日着けているだけで皮脂や汗、埃が付きます。

使ったあとは、アクセサリークロスやメガネ拭き、なければきれいな布で拭いて汚れを落としましょう。

アクセサリークロスは、ジュエリーショップで購入できます。

皮脂や汗、埃をぬるま湯で軽くすすぎ、乾いた布で水分を拭き取り乾燥させると、より変色を予防できます。

長期間使用する予定がない場合は、アクセサリーに付着した汚れを落とし密閉ポリ袋などに入れて、空気に触れないようにしましょう。
 

キッチンでの作業時にアクセサリーを外すことも大切です。

漂白剤や食材がアクセサリーに付着すると、変色する可能性があります。

他にも、火による熱でアクセサリーの石にひびが入ったり、化学反応で変色したりするケースもあります。

衛生面でも、細菌がアクセサリーと肌の隙間に残っていたり、洗い残してしまったりするため着けたままはおすすめしません。

気付かないうちにアクセサリーが外れて、料理の中に混入するケースもあります。

キッチン作業をする際にアクセサリーを付けていると、変色だけでなく思わぬ事故が考えられます。

衛生面や安全面も考慮し、キッチン作業時には外しましょう。
 

アクセサリーが変色したら、自分でできるお手入れで元に戻せます。

ただし、すべての汚れや変色をきれいにできるわけではありません。

専用のクリーナーを使っても、含まれる研磨剤がメッキ剥がれや傷の原因になるケースもあるため慎重さが必要です。

アクセサリーの変色が元に戻らないときは、プロへの相談をおすすめします。

自分でのお手入れが難しいケースでも、プロの手で磨き直してもらうと新品のようにきれいになります。

戻らない変色や変形であっても、リペアやリフォームでアクセサリーを蘇らせましょう。

指輪のサイズ直しや壊れた箇所の修理、ネックレスの糸交換など、さまざまな状況に対応してくれます。

アクセサリーの変色が元に戻らないときや、自分でお手入れするのに不安があるときでも、諦める必要はありません。

大切なアクセサリーを蘇らせるために、経験と知識が豊富なプロに相談してみましょう。
 

お気に入りアクセサリーは、お手入れや正しい保管方法に気を付けるだけで長く愛用できます。

使い方や保管方法によっては変色する可能性があるため、普段から意識しておきましょう。

万が一変色しても、アクセサリーの変色を自分で元に戻す方法がありますが、やはりプロに任せるのが安心です。

カデンシア＆コンシェルでは、ジュエリーのオーダーメイドからリフォーム、リペアと幅広く対応しています。

熟練の職人と経験豊富なアドバイザーが、大切なアクセサリーを蘇らせます。